加藤直樹|悩んだ時の納得いく理屈

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カテゴリ: 自分に厳しい

30歳代の後半から40歳代にかけて女性にみられる精神状態が、「こんな私はだらしない」と自身を責めるようになることです。

家事ができない、食事が作れないというように、体が動きづらくなってしまう。

気分も鬱っぽくなったり不安になったりして、いままでのようにテキパキできなくなってしまった自身を「こんなんじゃダメだ」と思ってしまう。

なんとかして元気を出そうと色々と調べたり、専門の相談所に行ってみたりするんだけど、なかなか納得のいく回答が得られなかったりする。

病院へ行くと、うつ状態とか更年期障害とか、あるいは自律神経失調症などと言われ、薬を飲んで様子を見てみましょうと言われるんだけれども、なんだか落ち着かなくて焦ってしまう。

友人に相談すると「頑張りすぎ」とか「いいんだよ、無理せずにそのままで」などと言われて、自分でも「そうかな?」とも思うんだけど、やっぱり慰めにならなくて、一層「どうにかしなきゃ」と思ってしまう。

それで夫の態度や子どもの振る舞いにイライラしてきて、しまいには車の騒音にもイラついたりする。

自分自身に対して礼儀や作法が厳しく身についている親、たとえばヤンキー(不良)上がりの人や、マナー厳格主義の人のなかには、「躾(しつけ)」と称して、礼儀や作法を自身の子どもにきつく要求する親がおられます。

親自身が現時点の年齢でできている礼儀・作法と同じ水準のものを、子どもにも要求する。

子どもは当然そこまではできないので、そのできないことを叱る。

そうした親は、自身が厳しくつらい幼少期・少年期を送ってきていることが多く、精神的圧力を感じる親子関係や人間関係の中を経てきているがゆえに、自身にも厳しいし、子どもにも厳しく接してしまいます。

言い換えれば、つらい状況になんとか順応してきた結果、自他ともに対して厳しくあることが常となってしまっているのです。

自分や他人に厳しい人や、自己啓発をしている人によくみられるのは、「他力本願ではいけない」という発言です。

そういう人たちが言いたいのは、他人の力に頼りっきりなるのではなく、自分の力で努力するべきだと言いたいのでしょう。

ビシッと格好よく決めたいところではあったでしょうが、残念ながら勉強不足のせいで、「他力本願」の意味を間違って使っています。

本来の意味は、阿弥陀仏の願いの力によってすべて人は救われるという意味です。

他人まかせするという、人間側の見方ではなく、向こう(仏)側からの見方で、「救われるようになっている」と説いているのです。

詳しい解釈はともかくとして、頑張ることや向上することが好きな人は、厳しく生きることの高価値を語りがちですが、勉強が伴っていないので、薄っぺらな努力論に陥りがちです。

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