加藤直樹|悩んだ時の納得いく理屈

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2021年03月

エッセーや人生論などの一般書は、健常者向けに書かれていますから、苦しい日々を経てきた人や心を病んだ人のことは考慮されていません。

ですから、ひどく苦労されてきた人がそういう本を読むと、自身の感覚をわかってもらえないという思いを強くしてしまうことがあります。

たとえば、「人と違ってもいいんだよ」と説くような人生論があります。

それを読んで「そうだな」と同意できるようであれば、それは健常者の感覚でありまして、ひどく苦労されてきた人にとって、「その違っている」ことが苦しみであり、みんなと同じようになりたいと感じています。

みんなと同じになりたいという感覚は、普通に生きてきた人にはなかなか理解しがたく、むしろ人と被らない個性(キャラ)をつくりたいと考えています。

そうした人生論には、「みんなと同じであることがどれほど安心感を与えてくれるか」という心理が考慮されていません。

言い換えれば、浅い考えで書かれた意見です。

浅い考えというは、浅いからダメだという意味ではなく、健常者向けにわかりやすく気楽になってもらうための話を本にするのだから、「浅くしてある」という意味です。

人生論の本を読むのは、たいてい悩んでいる人です。

そういう本を読む際にはその本の内容を真に受けず、参考程度に読むとともに、ひどく苦労されたきた人や心を病んだ人のことを考慮したうえで書かれたものではない、ということを知っておくべきです。

コミュニケーションをもっと上手にとろうとか、コミュニケーションをもっと多くしようとか言われることがありますが、それもほどほどでいいと思います。

現代はあまりにもコミュニケーションにこだわっており、むしろ、おとなしくしていたり静かにしているといった状態が要るくらいです。

コミュニケーションが上手であることや、コミュニケーションが多いことが、素晴らしいこと、価値のあることだと考えてしまっています。

ですから、自身一人の時間を大切にして、おとなしく過ごしたり静かに過ごしたりする。

そうすることでコミュニケーションとは何かがわかってきて、自分を成長させるもとの一つになります。

人と会話することももちろん大事ですが、静かにしていることもまた大事なことです。

数学を理解するに多くの人が苦手意識をもっているでしょう。

頑張っても学ぼうとしても、わからないものはわからない。
そう感じている人が大半だと思います。

それと同様に、相手の立場や感情を理解するのが苦手な人もいます。

言い換えれば、相手の心を読んで配慮したり共感するのが難しい人です。

数学と同じく、頑張って相手の心をくみとろうとしても深く考えられず、「わからない」と諦めてしまいがちです。

それゆえ自身の素の状態で、思いのままに相手に接するので、相手をいら立たせることが多くなり、人と言い争いになりがちです。

人の立場になって物事を考えることが難しい人もいます。

それは一般的な意味でのわがままとか自己中心ではなくて、自分の立場からいったん外れて、他者の立場から物事を見るという能力がうまく機能していない場合を指します。

そうなると、これまでの道徳のように「人の立場になって物事を考えなさい」という忠告がありますけれども、それがほとんど通じないので、あまり意味をなさないことになります。

女の人自身の内にある男性性が成長してくると、現実の男の人はあまりいらなくなってきます。

男の人自身の内にある女性性が成長してくると、現実の女の人はあまりいらなくなってきます。

どういうことかというと、異性の特性を兼ね備えるような状態になってくるということです。

まったくいらないということではありませんが、若い時期のようには要しなくなります。

ですから、歳をとってもまだ異性がほしい人は、自身の内の異性性が成長していないのかもしれません。

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